波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 「人の出入りが激しいぞ(3)」 Traffic/On The Road

<<   作成日時 : 2006/03/05 23:58   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 4

 トラフィックの中で一般的に人気があるのは、サイケな感じがバリバリの1stや、1stをさらに自分たちの音として昇華させた2ndなのだろうけど(その2枚ももちろん好きです!)、私としては後期トラフィックのライブ盤「オン・ザ・ロード」(西ドイツでの演奏)が一番のお気に入りである。メイスンはいないけど、ライブならではの緊張感と壮絶な音の嵐がたまらない!
 しばらく続いた、当ブログのスティーヴ・ウィンウッド特集(←勝手に命名(^^;))の最終回を飾るには、最もふさわしい1枚である(^^)。(あ、今後も機会を見つけて、トラフィックの記事は書きたいと思っていますが…。2ndとかラストアルバムとか)
 おとといの夜から、仕事をしていてもしていなくてもずーっと流し続けてるこの「オン・ザ・ロード」。「演奏がだれている」とか「レイドバックな演奏で物足りない」というようなレビューを読んだことがあるが、とーんでもない!!!確かにほとんどの曲が10分以上という長さで、例えば 「Glad」の途中で演奏がちょっと単調になったり、「Low Spark of High Heeled Boys」の間奏がゆったりしていたりというところはあるが、全体的には、手に汗握る緊張感あふれる演奏が目白押しである。レイド・バックどころか、演奏が盛り上がって来て、聴いている方も「うぉおおお!」となってきたところで、突然「あれ?終わっちゃうの?残念!もっと聴きたかったなあ」となってしまうくらいである(^^)。はっきり言ってしまうと、「むしろ、あのブラインド・フェイスよりもスリリングな演奏だ」と私は思っている(もちろん、ブラインド・フェイスも大好きですが。念のため)!
 では、なぜこの「オン・ザ・ロード」はそんなにスリリングかと言うと…。それには大きな理由が3つあると私は思う。
 1つ目。しかりとしたリズムセクションの存在。
 バンドを抜けたリック・グレッチとジム・ゴードンの代わりに入った、デヴィット・フッドとロジャー・ホーキンスのリズムがバンドの音をしっかりと支えている。フッドのグルーブ感溢れるベースとホーキンスのタイトなドラミングは、この時のトラフィックの音の要となっている。また、「ウェルカム・トゥ・ザ・キャンティーン」からバンドに加わっているリーバップ・クワク・バーのパーカッションもホーキンスのドラムに負けないくらい自己主張していて気持ちいい。このリズムセクションだからこそ、他の楽器が自由に伸び伸びとインプロヴィゼーションやインタープレイを楽しむことができたのだ。
 2つ目。オリジナルメンバーのウッドとキャパルディの貢献。
 トラフィック結成からのメンバーである2人は本作でも、スティーヴ・ウィンウッドと共に、壮大なトラフィックサウンドを創り上げている。ファンキーかつジャジーな「Tragic Magic」はウッドの曲で全面に彼のサックスがフィーチャーされているし(ラテンチックなリズムも聞き逃せない)、「Glad/Freedom Rider」を中心にパワフルでセクシーなサックスとフルートを吹きまくっている。また、この頃ドラムを自分以外に譲っているキャパルディは、作曲とボーカルで活躍している。「Light Up or Leave Me Alone」はキャパルディ1人による曲で(スティーヴとの共作というのはたくさんある)、彼のメインボーカルはスティーヴとはまた違った新鮮な感じでいい(なんだかんだと言う人もおるが、私はなかなかのものだと思うし、キャパルディのメンバー紹介の後にそれぞれのパートによるインタープレイに戻るという流れもカッコいい!)。
 3つ目。2人目の鍵盤奏者であるバリー・ベケットの健闘。
 正式なメンバーではないと思われるが、スティーヴばりの彼のキーボードプレイは圧巻!彼のお陰で、本作では、スティーヴがギターを弾きまくることができたのだし(特に、「(Sometimes I Feel So) Uninspired」と「Shoot Out at the Fantasy Factory」でのスティーヴのギターは鳥肌もの!「(Sometimes I Feel So) Uninspired」ではギターが泣いています(^^)!)、「Glad」での演奏のようなピアノとキーボードのバトルというものが実現したのだ(これまた鳥肌もの!)。
 スティーヴのソウルフルな歌声(特に「(Sometimes I Feel So) Uninspired」は、彼のギターと共に歌も凄い!)と演奏を他のメンバーが支え、この傑作が成り立っている。
 長ったらしい即興的な演奏は苦手だという人には不評かもしれないが、「インプロヴィゼーション大好き!」「インタープレイによる音と音のぶつかり合いが大好き!」という人にとっては、本当にたまらない1枚である。

 では、最後に第2期トラフィック後半のメンバーの変遷について書きたいと思う(最終回です!(^^;))。
<第2期トラフィック(前半)>
●「The Low Spark Of High Heeled Boys」発表後のアメリカ公演中に、ドラムのジム・ゴードンとベースのリック・グレッチが脱退。急遽、ロジャー・ホーキンスとデヴィット・フッドを迎える。
●その後、ホーキンスとフッドは正式メンバーとなり、1972年、「Shoot Out At The Fantasy Factory」を発表。
●1973年初め、さらにキーボーディストのバリー・ベケット(ホーキンスとフッドの以前からの盟友)が参加し、ワールドツアーを行う。そして、その時の西ドイツ公演を「On The Road」として1973年10月に2枚組で発売。
●その後、ホーキンスとフッドがバンドを離れ、キャパルディがドラムに復帰。ジャマイカ出身のベーシスト、ロスコー・ジー(当時17歳)を迎え、スティーヴ、キャパルディ、ウッド、リーバップ、ロスコー・ジーの5人編成となり、1974年「When The Eagle Flies」を発表し、ツアーを行う。
●しかし、1975年、解散。(予定されていた日本公演は幻の公演となる。)

 スティーヴとキャパルディは、1994年にトラフィックを再結成させているが、そのことについては今回は割愛させてもらいます。
 今年の1月に亡くなったキャパルディに哀悼の意を表しながら、もう一度。「Light Up or Leave Me Alone」を聴いて、今日は寝たいと思います。

<ROCK>
Traffic/On The Road (1973)
1. Glad/Freedom Rider
2. Tragic Magic
3. (Sometimes I Feel So) Uninspired
4. Shoot Out at the Fantasy Factory
5. Light Up or Leave Me Alone
6. Low Spark of High Heeled Boys
画像




On the Road
Universal Japan
Traffic

ユーザレビュー:
レア・グルーヴ・バン ...
リマスター盤と比較し ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
Traffic - Mr.Fantasy
 サイケデリックの象徴には多数のバンドが語られるがどれも短命に終わることが多く、一時のムーブメントとして捉えられることが多い。もちろんその中にはホンモノのサイケな連中& ...続きを見る
ロック好きの行き着く先は…
2006/04/24 20:58

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
トラフィック3連発!
だいぶ熱がはいっていますね。
いやいや記事読んでると
また 聴きたくなりもうした。
やめられまへん
夜響
2006/03/06 19:33
夜響さん。
こんばんは。しつこいTBすみませんでした(^^;)。でも記事読んで下さってありがとうございます。うれしいです(^^)。実は、ソロになってからのスティーヴ・ウィンウッドはあまりよく知らないのです。今度はソロ作品も聴いてみたいなあなんて思っています(^^)。また、いろいろ教えてください(^^)。
波野井露楠
2006/03/06 21:19
待ちに 待った 最終回。フィナーレにふさわしく
わかりやすく 鋭いメスをいれ さまざまな 謎を 解明してくれて ありがとう。岡部まりから 花束をおくりま〜す。印刷して 何回も読み直さないと 覚え切れませんね。ドアーズが 届いたので、聴いてました。
light my fire とか知ってる曲もあり
当分 ハマりますね!!
       
和登さん
2006/03/06 22:23
和登さん。
岡部まりさん花束ありがとうございまーす(^^)。でもですねえ、こうやって、まとまってトラフィックを久しぶりに聴けたのは和登さんのお陰です!!こちらこそ、感謝です(^^)。久しぶりに、スティーヴ・ウィンウッドにはまりました(^^)。こういう演奏大好きなんです(^^)。
あ、ドアーズ届いてよかったですね(^^)。こんど、またドアーズの記事も書きますね!
波野井露楠
2006/03/07 00:25

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「人の出入りが激しいぞ(3)」 Traffic/On The Road 波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる