波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜

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zoom RSS 「ビリー・プレストンを偲んで」 ザ・ビートルズ/レット・イット・ビー

<<   作成日時 : 2006/06/17 20:26   >>

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 先日6月6日、ビートルズやストーンズ、そしてリトル・リチャードやレイ・チャールズといったミュージシャンと関わりの深かった、キーボード奏者(シンガー・ソングライターでもあった)ビリー・プレストンが亡くなった。私は、リュウさんOkadaさん古のフットボールさんたちの記事でそのことを知ったのだが、皆さんと同様、とても寂しい気持ちにならざるを得なかった。(59歳とは若すぎる…。)

 私が初めてビリー・プレストンのオルガンを聴いたのはビートルズの「レット・イット・ビー」。中学1年の頃で、当時はまだ「ビリー・プレストンのオルガン!」というように意識して聴いていた訳ではないが、アルバムの中でたくさん聴こえてくる「オルガンの音がカッコいいなあ」と子どもながらに思ったのを覚えている。(「ディグ・ア・ポニー」の初めの方で音飛びしてしまい、いつもレコード針のカートリッジを少し押さえながら聴いていたのも、今ではいい思い出だ。)
 そういう訳で、先輩ブロガーの皆さんはどちらかというとストーンズとの共演者としてのビリー・プレストンを取り上げていらっしゃるのですが、私の中でのビリー・プレストンは、やはり、あの「レット・イット・ビー」のビリー・プレストンなのである。

 アルバムの中では「ディグ・イット」「レット・イット・ビー」「アイヴ・ガッタ・フィーリング」「ワン・アフター・909」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「ゲット・バック 」で聴くことのできるビリーのプレイ。
 ポールのピアノともマッチしていて、実にいい味を出している!
 「ネイキッド」の発売で、「フィル・スペクターによるサウンド処理(エコーやオーケストラや合唱隊など)はなくても(と言うかむしろない方が)、それぞれの曲はいきいきしている」というようなことをあちこちで聞くようになったが、オリジナル(どっちをオリジナルと呼べばいいのか?(^^;))を聴いても「ネイキッド」を聴いても、「ビリー・プレストンのオルガンは絶対必要だった」ということに異を唱えるものはいないだろう。その位、アルバム「レット・イット・ビー」においてはビリーのオルガンが重要な役割を果たしている。(私は特に「ワン・アフター・909」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「ゲット・バック 」のオルガンが大好きである。)

 ところで、「散漫」とか「駄作」とまで言われてしまうことのある「レット・イット・ビー」と、まるで犯罪者のように扱われることもあるフィル・スペクターだが、私は、このスペクター版「レット・イット・ビー」がかなり好きである。
 もこもこしたエコー処理(「音の壁」)も、ポールが激怒したという「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のオーケストラや14人の合唱隊も結構気に入っている(^^;)。
 確かに「ネイキッド」の音はリアルでボーカルや楽器の音が実にクリアに聴こえるし、オーケストラなどがない分、アルバム全体の雰囲気が明るくエネルギッシュになっている。しかし、当時、4人のメンバーもスタッフも全員(ポールでさえ)がお手上げだった膨大な「ゲット・バック・セッション」の音源をこうして1枚のアルバムにまとめ上げたフィル・スペクター(その大もとは、アルバム「ゲット・バック」としてジョージ・マーティンが一応編集してあったとしても)は、やはり凄い仕事をしたのだと言っていいと思う。
 それに、人間関係もグチャグチャだったと言うビートルズだが、「トゥ・オブ・アス」や「ゲット・バック 」でのジョンとポールのハーモニーは素晴らしいと思う(演奏や歌そのものの出来不出来は別として)。1番をポール、2番をジョン、そして3番でポールとジョンがそれぞれ1番と2番を同時に歌う「アイヴ・ガッタ・フィーリング」だって、滅茶苦茶カッコいい(ソウルフルに歌おうとして変にカッコつけているポールのボーカルが気になると言えば気になるが(^^;))!!

 世間一般的にはあまりよい評価を得ていない「レット・イット・ビー」であるが、ビリー・プレストンのオルガンを含め、私はとてもいいアルバムだと思う。(いがみ合ったり、やる気をなくしたり…ポールがジョージのギターに注文をつけたことでジョージは一度ビートルズを脱退してしてしまった程だし…そんな状態なのに、それでもこれだけの作品を残してしまうのだから、やはりビートルズは素晴らしい(私が言うまでもないことだが)のだ!)


 それから、ちょっと話が逸れるが、私の持っているBOOTLEGに「GET BACK」がある。虫食いリンゴのマークがついているかなり凝ったもので、プロデューサーはジョージ・マーティンとなっている。
 「レット・イット・ビー」として世に出る前の「ゲット・バック」の形(ジャケット写真も!)で編集されており、もちろんオーケストラも合唱隊も入っておらず、「ネイキッド」以上にネイキッドなアルバムになっている。(レコード屋で見つけたときは、BOOTLEGとは気づかず「ついに発売されたのか!」と小躍りしたものである(^^;)。)
 「ラストダンスは私に」の演奏が「ドント・レット・ミー・ダウン」に変わっていくという演奏や「ディグ・イット」のロングバージョン、さらにはオリジナルにも「ネイキッド」にも入っていない「TEDDY BOY」が入っていて、そして他の曲も「加工なし」のセッション当時の演奏という(ほとんどがオリジナルアルバムとのバージョン違いで、曲と曲の間のアドリブ演奏や会話まで入っている)、なかなか貴重なものになっている。(ボーナス・トラックとして、ルーフ・トップ・コンサートの曲が6曲ついていて、そのお陰で「ゲット・バック」は3バージョンも聴けるのだ。)

 先週から「オリジナル」「ネイキッド」「ブート」の3つを繰り返し聴いている私だが、この「レット・イット・ビー」三昧(「ゲット・バック」三昧?)は、まだしばらくは続きそうだ(^^)。

 ビリー・プレストン。天国で大いに弾いて歌って、ジャムセッションを楽しんでください!

<ROCK>
ザ・ビートルズ/レット・イット・ビー (1970)
1. トゥ・オブ・アス
2. ディグ・ア・ポニー
3. アクロス・ザ・ユニバース
4. アイ・ミー・マイン
5. ディグ・イット
6. レット・イット・ビー
7. マギー・メイ
8. アイヴ・ガッタ・フィーリング
9. ワン・アフター・909
10. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
11. フォー・ユー・ブルー
12. ゲット・バック
画像


↓BOOTLEG「GET BACK with Don't Let Me Down and 9 other songs」
画像

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コメント(14件)

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>、「ビリー・プレストンのオルガンは絶対必要だった」ということに異を唱えるものはいないだろう。

この言葉につきますよね・・・・・。
そして、もう1つ!
Beatles&Stonesのクセのある面々と仕事が出来る、
彼のパーソナリィティ!
Beatlesのあんな酷い状況の中で、良く出来たものだと。
Stonesも然り。(笑)
オルガンの音だけに余計に郷愁を誘います。
リュウ
2006/06/17 22:28
こないだから「レット・イット・ビー」は聴いてます。
なかなか今日は コメントが浮かびません。オルガンは
R&Bや ゴスペルには 必ずはいってますね。人の琴線にふれる楽器であります。
和登さん
2006/06/17 22:52
こんばんは、トラックバックありがとうございました。
私もビリー・プレストンでまず思いつくのが、「LET IT BE」でのプレイですね。
私は小学校の時、音楽室に入り浸って良くオルガンを弾いていたんですが、それだけに余計寂しいです。
sy_rock1009
2006/06/18 02:16
TBありがとうございます。
ぼくも初めてビリーの演奏を聴いたのは「Let It Be」ですね。ぼくらの世代はそういう人が多いのかもしれませんね。ビリーが亡くなってからは、彼のアルバムをよく聴いています。プレイヤーとしても一流ですが、シンガーとしてもかなり良いものを持っている人だけに、彼がこれから作り上げていく音楽の世界をもっともっと楽しみたかった、というのが正直な所です。
Okada
2006/06/18 10:24
リュウさん!
いつもコメントありがとうございます。

>Beatles&Stonesのクセのある面々と仕事が出来る、
彼のパーソナリィティ!

確かにそうですね!!
普通、どんなに自分がよいミュージシャンでも、いきなりストーンズやビートルズに混じって演れって言われてもできないですよね(^^;)!
うーん!納得の一言です(^^)!!
波野井露楠
2006/06/18 11:22
和登さん。
和登さん、平気ですか…?
平気のはずないですよね…。
心配です。

オルガンの音、本当に聴く者の琴線に触れますね。
波野井露楠
2006/06/18 11:24
sy_rock1009さん。
お返事ありがとうございます。

>小学校の時、音楽室に入り浸って良くオルガンを弾いていたんですが

凄い(^^)!高尚なお子様だったんですね(^^)。私は自分が弾けないので、ピアノやエレクトーン、オルガンの弾ける人に憧れてしまいます!
まさに西田敏行状態です(^^;)。
波野井露楠
2006/06/18 11:27
Okadaさん。
お返事ありがとうございます。
そうですね。まずビートルズ(^^;)。
それからストーンズって感じでした。私の場合。
ビリー・プレストンのキーボードとボーカル!私ももっともっと聴きたかったです(TT)。
波野井露楠
2006/06/18 11:29
ビリー・プレストンってまだ59歳だったんですね…!
ビートルズの録音に参加したってことだけで、
ビートルズのメンバーたちと同じくらいの歳なのかと
ばかり思ってました…!
59歳で亡くなってしまったのはとても残念です。。。
余談ですがワタシはヤマ○音楽教室に4歳の頃から中学の頃まで通って
エレクトーンを習ってましたw
当時のヤマ○の教本はビートルズの曲が妙にたくさん載っていて
オブラディとかイエスタディとかサブマリンとかノルウェーの森なんかが載ってましたw
そんな中ワタシのお気に入り曲はノルウェーの森でした
(暗い子供でしたw)
この教本にはビートルズ以外の60sサイケ曲も載ってたんですよw
ヤマ○音楽教室、あなどれないですw
もりたん
2006/06/18 13:41
はじめまして。
TBありがとうございました。
数年前のConcert for Georgeでの元気な姿を見ると、
今でも信じられません。
皆さんが書かれております様に、あの世でも早過ぎた皆とセッションを楽しんでおられるのでしょう。
僕らは寂しいかぎりですけど…。


David
2006/06/18 16:53
もりたんさん。
エレクトーンやってたんですか!?
凄いなあ!尊敬(^^)!
それに、もりたんさんはギターも弾けるんじゃなかったでしたっけ??
その才能を分けてほしいです!
それにしても、ヤマ○音楽教室、侮れませんね(^^)!!
波野井露楠
2006/06/18 21:17
Davidさん。
コメントありがとうございます。
本当におっしゃるとおりですね。
病気なのを知らなかったので、私もびっくりしました。
寂しいですね…。
波野井露楠
2006/06/18 21:19
波野井さん、コメント、トラックバックありがとうございました。
「サージェント・ペパーズ」の映画は知らなくても、エアロスミス「カム・トゥゲザー」やアース、ウィンド&ファイア"Got to Get You Into My Life"は曲として聴いたことがあるのではないですか?
映画のビデオは入手しました。DVDはリージョンコードがかかっているし。そのビデオもコピーガードのためDVDRに落とせません。鑑賞だけですが、今観ても下らない、勢いだけで作ったコケて当然の映画だと思いました。
関係ないけど、高島忠夫さん、僕の大学の恩師と神戸で同級生だったんですよー
波野井さんとは同業者のようですので、そちらも宜しくお願いします

Prof.Harry
URL
2006/08/29 18:23
Prof.Harryさん。
こんばんは!
確かに、エアロスミス「カム・トゥゲザー」やアース、ウィンド&ファイア"Got to Get You Into My Life"は知ってました(^^)。
映画は、あまり出来がよくないようですね(^^)。
でも、やはり一度は見てみたいです(^^;)。

それから、Prof.Harryさんは大学教授なんですね!!凄い!!私は小学校教諭なんで、その差は雲泥の差ですね(^^;)。しかも、小林克也さんのHPでコラムだなんて!(尊敬のまなざし!)
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします(^^)!
波野井露楠
2006/08/29 22:53

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