波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ブルースを感じました」 NIRVANA/MTV UNPLUGGED IN NEW YORK

<<   作成日時 : 2006/08/02 23:03   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 5 / コメント 12

 グランジが世界中を席巻していた当時、私は大学生で、60年代・70年代のロックやブルース、ソウルといった音楽に心を奪われ、片っ端から聴き漁っていた。
 だから、ニルヴァーナが世間を騒がせ始めた時には、なんか「アンチ・グランジ」みたいな感情が自分の中に生まれて素直に聴けないでいた(結構保守的なんです、私(^^;))。
 でも、ある時、きっかけが何だったかは忘れてしまったが、「ネヴァーマインド」を思い切って買って聴いてみたところ、「おお!騒がれるだけのことはあるな」と、いわゆるHRやHMとは違ったヘヴィーな音に耳を奪われてしまったのである。HRでもHMでもない。だからと言って、今まで聴いてきたいわゆるパンクとも違う…。
 なんか気恥ずかしくって、当時のバンド仲間やサークルの先輩には「ニルヴァーナ、結構いいよね(いいですよね)」みたいなことを言えずにいた私だったが、その後、結局、「ネヴァーマインド」以前の「ブリーチ」もセカンドも編集盤も「アンプラグド」も、さらにシングル盤までも、こっそり(?)買っては聴く…というようなことになるのである(^^;)。

 静かな曲調から突然の爆音!という感じのニルヴァーナの曲達は、本当に気持ちよかった。左利きでギターを弾きながら歌うカート・コバーンの姿を見て、「ギターが上手いなあ」と密かに感心し、「自分もこんな風に、ギターを弾きながら歌えたらいいなあ」と密かに思ったことを覚えている。

 それで、今日聴いている「MTV Unplugged in New York 」なんだけども、実は、今まであんまり聴いてなかったアルバムなのである。
 フレさんのニルヴァーナの記事を読んで、久しぶりに聴いたのだが、なんと、フレさんの記事を読んだ時点では、自分がこのアルバムを持っていたことをすっかり忘れていて、今日新たに購入してきてしまったくらいなのである(^^;)。
 「ネヴァーマインド」や編集盤の「INCESTICIDE」は本当によく聴いたのだが、この「アンプラグド」は買ったことも忘れていた。なぜか…。これについてはいくつか思い当たることがある。一つは「このアルバムが出た頃の私の興味が、また60年代・70年代のロックに向いていた」ということ、二つめは「その頃、アンプラグドが流行りで少々食傷気味だった」ということ(キッスが好きでキッスのアルバムはほとんど持っている私だが、キッスの「アンプラグド」だけは持っていない。いつかは買おうと思っているが(^^;))、3つめが「このアルバムが、カートの自殺直後に発表され、なんとなく聴くことを敬遠していた」ということ。そんなこんなで、自分で買ったことも忘れてしまっていたのだと思う。

 それで、久しぶりに(と言うか、買ったことも忘れていたのだから「初めて」と同じようなものなのだが(^^;))聴いてみて思ったことは、「ニルヴァーナは、単にライブ会場で暴れたい若者達が聴くだけのバンドではないな!」ってことだ。
 セットを破壊するというようなパフォーマンスも、轟音ギターも、必要以上に叫ぶボーカルも…、今までのニルヴァーナの象徴とも言うべきものがみんな排除されているこのアルバムに、私は、ある意味「ブルース」を感じてしまった。
 アコースティックギターを弾きながら、いわゆる「良識ある大人達」が眉をひそめるような歌詞を、時に切々と、時に朗々と歌い上げるカート・コバーンに、悪魔の音楽を奏で歌っていた30年代の偉大なるブルースマン達と同じくらい熱いものを感じるのだ。

 私は、ニルヴァーナの物凄いファンではないし、他のグランジのバンドはほとんど知らない。でも、このアルバムを聴けば、ニルヴァーナが「単なる轟音ギターバンド」ではない…ということくらいわかる。(筋金入りのグランジ・ファンの人たちがどう思っているのかは知らないが、サイドギターが入り、チェロが入り、そしてコーラスがたくさん入るこのアルバムの美しい音が私は好きである。デヴィッド・ボウイの「Man Who Sold the World(世界を売った男)」もカッコいい。)

 曲によっては「I swear that don't a gun(僕は銃は持たないと誓うよ)」(「Come as You Are」)、「Don't expect me to die (僕が死ぬことを期待しないで!)」(「Come as You Are」)、 「We never lost control(僕達は決してコントロールを失わない)」(「Man Who Sold the World」)などと歌うカートが、これらの歌を、この時期に一体どんな気持ちで歌っていたのだろうと思うと、とても切なくなるのだが、この時期にこういう歌詞を轟音ギターを捨ててアコースティックギターを弾きながら歌っていたカートの姿こそが、本当のカート・コバーンの姿だったのではないだろうか。

 大したファンでもなく、このアルバムを持っていたことさえ忘れていたような人間が長々と書いてしまい、非常に恐縮しています。でも、これが私の素直な気持ちです。
 グランジというものが未だによくわからないし、カート・コバーンの生き方を肯定する気もありません。しかし、今なら、すごく素直にニルヴァーナを聴くことができるし、周りの人間に「私はニルヴァーナの音をカッコいいと思う!」って堂々と言うことができるのです(^^;)! 

試聴はこちら

<ROCK>
NIRVANA/MTV UNPLUGGED IN NEW YORK (1994)
1. About a Girl
2. Come as You Are
3. Jesus Doesn't Want Me for a Sunbeam
4. Man Who Sold the World
5. Pennyroyal Tea
6. Dumb
7. Polly
8. On a Plain
9. Something in the Way
10. Plateau
11. Oh, Me
12. Lake of Fire
13. All Apologies
14. Where Did You Sleep Last Night?
画像





ネヴァーマインド
USMジャパン
ニルヴァーナ

ユーザレビュー:
ソング・ライティング ...
何年も前に聴いた時・ ...
賛否両論され続ける作 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

イン・ユーテロ
USMジャパン
ニルヴァーナ

ユーザレビュー:
判る人だけ聴けばいい ...
別になんかみんなやた ...
「召使いに従えよ」ニ ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(5件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
Nirvana - Unplugged In New York
 1980年代はいわゆるポップスの全盛期でもあり、また裏街道ではLAメタルが台頭してギタリストがこぞってヴァン・ヘイレンの真似をして早弾きに命を懸けるみたいな時代だったが、当然アンダーグラウンドではソニック& ...続きを見る
ロック好きの行き着く先は…
2006/08/02 23:34
ニルヴァーナ 2
NO.00711 ...続きを見る
まい・ふぇいばりっと・あるばむ
2007/02/20 09:42
内なる想いをギターに託して
内なる悪魔に悩まされながらも、カート・ ...続きを見る
朱音
2007/07/03 06:54
内なる想いをギターに託して
内なる悪魔に悩まされながらも、カート・ ...続きを見る
朱音
2007/11/02 06:57
ニルヴァーナを大フィーチャー
今週(11/5〜8)のM+は… 伝説のロック・バンド、ニルヴァーナを大フィーチャ... ...続きを見る
DJ TARO plus STAFF b...
2007/11/07 02:39

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
うん…、サウンドは冷静に聴けば結構いいのかな、とも思う。特にアコースティックになると素直にメロディが聴けるから、グランジ云々は関係なくなるしね。だからコレがいいんだけどさ。ちょっと流行すぎたってのがダメなだけど、今なら良いって云えるんじゃない?
フレ
URL
2006/08/02 23:36
はじめまして。
私は騒がしいニルヴァーナも好きですが、このアルバムのように静かなニルヴァーナも大好きです。
特に「世界を売った男」は素晴らしい出来だと思います。
番組収録以降、ライブでアンプラグドのコーナーを設けることもありましたが、暴れることを目的とした客からブーイングも出てしまい可愛そうでした。
次はアコースティックなアルバムになると言われていただけに、彼の死は残念です。
まるあ
URL
2006/08/03 01:18
何故、当時ニルヴァーナが好きって言えなかったんでしょう・・・聞いていないけど、よーく解ります。さあ、どれから聞けばいい?
波野井さんの記事は、素直で気負ったところが無くいいですね!
evergreen
2006/08/03 20:59
フレさん。
おお!昨日のうちのコメント!ありがとうございます(^^)!!
確かに、流行りすぎました(^^;)。
そうなると、一度はひねくれてしまう私(^^;)。
でも、今なら本当に素直に聴けますね。
波野井露楠
2006/08/03 21:30
まるあさん。
はじめまして!
コメント、ありがとうございます!!
そうなんですか…。ファンからのブーイング…。
切ないですね(TT)。
幻のサードアルバム、できることなら聴きたかったですね…。
波野井露楠
2006/08/03 21:32
evergreenさん。
こんばんは!
エヴァさんからのコメントは、温かくて、なんか自分の心がとかされるようないい気持ちにさせてもらえます。
いつも、ありがとうございます(TT)(←うれし泣き(^^;))。
ところで、まずは、やっぱり「ネヴァーマインド」だと思います。彼等のパワーが凝縮されています。それで、それこそ、何かのきっかけがあれば、このアンプラグドも聴いてもらえたら…と思います(^^)。
ああ、私のダブったうちの1枚をエヴァさんにプレゼントしたいです(^^)。
波野井露楠
2006/08/03 21:37
早速レンタルして 聞きました。↑のコメントとかぶりますが、アコギだと抵抗なく 聴けましたし、「世界を売った男」もボウイの世界を 壊すことなく いい感じでした。ひねくれてしまう気持ちは わかりますね〜
和登さん
2006/08/03 23:41
和登さん!
いやあ、ホント、うれしいです!こうやって私のブログ読んでレンタルしに行ってくださる人がいるんだもんなあ(TT)!(またまた感激の涙(^^))
和登さん、ありがとうございます!
それに、「ひねくれてしまった気持ち」、わかってもらえて、それもうれしいです(^^)。
波野井露楠
2006/08/04 00:06
ワタシもあの当時「アンチ・グランジ」でしたヨ!
なんせ当時のワタシは70年代ハードロック大好きねーちゃんで
60年代ロックにも片足つっこむところまできていた時期だったので
新しいモノには全く反応しませんでした(^^ゞ
でもアンプラグドのニルヴァーナはすごく好きです!
彼らの「世界を売った男」のカヴァーに感涙でした!
(ちなみにこの当時のレッチリも好きではありませんでした…(^^ゞ汗。でも今のような大人しいサウンドになってからの彼らの音は好きになれました(^^ゞ そんなこんなでニルヴァーナのアコースティックな3rdがもし出ていたとしたらと思うと残念でなりません)
もりたん
URL
2006/08/06 01:54
もりたんさん。
おはようございます〜(^^)。
いやあ、もりたんさんと私の感覚はとても近いなあっていつも思います(^^)!
だって、私も昔のレッチリは苦手だったんです。
HRなのかパンクなのかオルタナティブなのか、なんかよくわからなくてCD買いに行っても手が伸びなかったんですよ(^^;)。
そのせいで、今でもレッチリのアルバムは1枚も持っていません(^^;)。
でも、最近のは本当にいいですよね。
昔のを含めて、そろそろ聴く時期ですかね(^^)。
ニルヴァーナ、本当に3枚目…、残念ですよね…。
波野井露楠
2006/08/06 09:42
自分はニルヴァーナ大好きですが、このアルバムはあまり聴いてないです(^^;)
どうしても物足りなさがあるのですが、いま聴くといいと思えるのかもしれないです。
散歩猫
2006/08/09 18:14
散歩猫さん。
またまた、ありがとうございます!!
うれしいです(^^)。
確かに、はげしいニルバーナが好きな人には物足りないかもしれませんね(^^;)。
でも、これも「あり」だと思います。と言うか、今聴くと、ネヴァーマインドとはまた違った彼等の凄さがしみじみと伝わってきます(^^)。
波野井露楠
2006/08/10 01:04

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「ブルースを感じました」 NIRVANA/MTV UNPLUGGED IN NEW YORK 波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる