波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜

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zoom RSS 「やっぱり青春っていいなあ(^^;)!」 重松清/くちぶえ番長

<<   作成日時 : 2009/08/09 03:35   >>

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 やられた。
 涙、流しすぎました(苦笑)。
 泣くと鼻水も出るから、鼻のかみすぎで鼻の下がひりひりしてるし…(笑)。
 読むのが遅くて、いつもなら1冊読み終わるまでに何日もかかってしまう私が、一度も休憩をせずに一気に読んでしまいました。これって、東野圭吾の『秘密』を読んだ時以来かも(^^;)。
 

 重松清の『くちぶえ番長』。
 滅茶苦茶ベタな青春小説。しかも、小学4年生が主人公の青春小説なのに…、40のおじさんがすっかり「胸きゅん」になってしまい、切なくなってしまい、愛おしい気持ちでいっぱいになってしまいました(苦笑)。

 おじさんになった主人公の僕ツヨシが、小学校4年生の時の番長マコト(女子!)との思い出を語っているという形の物語なのですが、その思い出を大切にしている主人公の気持ちが読み手にビシビシ伝わってくるんです。

 もともとは小学館の雑誌『小学四年生』に連載されていたらしく、そのためかストレート過ぎたり、いかにもという展開だったりして、斜に構えて物語を読むような人にはつまらない作品かもしれません。
 だいたい予想通りの展開だし、話も美しすぎますから(笑)。

 でもね、こういう物語を読んで涙する大人っていうのがいてもいいと思うんです。自己弁護みたいですが(笑)。
 悪く言えば、「40にもなって、どうなの?」って感じでしょうけど、よく言えば、「今でも少年の心を忘れてない=純粋」という風にも言えなくもないですし(笑)。


 弱きを助け、強きをくじく口笛番長!顔で笑って心で泣いて、だけど最高のプラス思考の持ち主の口笛番長!カッコよすぎ(^^)!
 口笛番長マコトの影響でどんどん精神的にたくましくなっていくツヨシも素敵だし!
 二人を囲んでいる、その他の登場人物たちも皆、魅力的な人たちばかり!!

 マコトとツヨシの甘酸っぱい恋の様子も盛り込まれていて、本当に「胸きゅん」(^^;)!


 本気で「若いっていいなあ」って思ってしまいました。

 子どもの時には、たくさんやんちゃしたり冒険したりするべきですね!
 私も、もう少し、いろんな冒険を子どもの時にしておけばよかったなあ…なんて思ったりして(笑)。


 もともとは子どものために書かれた物語のようですが、子どもの心を持った人なら大人でも十分楽しめます(当たり前か!笑)。

 
 それにしても、飼い犬の「ワン」が死んでしまった時、ツヨシのパパがツヨシに言った「いなくなったら悲しくて泣いちゃうぐらい大好きな相手がいるってのは、幸せなことなんだよ」という言葉は胸に染みたなあ…。
 私は、大好きな人や物と別れるつらさが本当に苦手なんです。かわいがった犬が死んでしまった時を想像しただけで悲しくなってしまうので、生まれてから一度も犬を飼ったことがないくらい(笑)。(飼ったことがない私が言うのも何ですが、犬ってかわいいですよねえ。)
 そんな私なので、好きな人や大切な人が死んでしまったりいなくなってしまったら…なんて考えるだけで苦しくなってしまうし、思い出の品だっていつまでたっても捨てられないでいるんです(^^;)。
 だから、以前は、「大切な人が増えるってことは、失う心配も増えるってことだから、大変なことだなあ…」なんて、ものごとをマイナスに考えたこともあったりして(^^;)。

 そんなに弱っちいくせに、結局、教師なんて仕事について毎年、出会いと別れを繰り返している私。プライベートでも「いなくなったら悲しくて泣いちゃうぐらい大好きな相手」っていうのはもちろんいるし。いやあ、ホント大変です(笑)。

 でも、それって、やっぱり幸せなことなんですよね(^^)。
 そんな当たり前のことを、再確認させられた私でした(笑)。


 よーし!!
 2学期になったら、我が4年1組の子どもたちにも、この本を読んであげようっと(^^)!



「文庫でしか読めない! 重松清最新作。くちぶえを吹くと、涙が止まる―。懐かしくてちょっとほろ苦い、ぼくらの友情物語。

小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ―。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。(新潮社からのPR文)」


<BOOK>
重松清 『くちぶえ番長』 新潮文庫(2007)
※2005年4月から2006年3月まで『小学四年生』に連載されたものに、書き下ろしを加えた文庫オリジナル作品

画像




  

 



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くちぶえ番長
小学四年生のツヨシのクラスに転校してきた一輪車とくちぶえの上手な女の子・マコトを巡る友情物語。雑誌『小学四年生』に連載されたものをまとめた作品。 子供向けの雑誌に連載とあって、とても分かり易く癖のないストーリーで、あっという間に読んでしまった。 子供がとても子供らしく描かれており、生死についてもやんわりと触れていて、とても感慨深かった。 憎悪や嫉妬など、深く歪んだ痛々しい心情とは全く無縁の作品でもあり、読後はとてもホッとさせられた。 (新潮文庫)★★★☆☆ ...続きを見る
かみさまの贈りもの〜読書日記〜
2009/08/13 09:53
小学五年生 重松清 文藝春秋
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重松の作品で、久々に泣いた。 大人が読んでも素直に感動できる、連作短編集だ。    【送料無料】くちぶえ番長 [ 重松清 ]価格:452円(税込、送料別) 家庭の事情により、小学校4年生で転校してきたマコト(女子!)。 チョンマゲで颯爽と一輪車に乗り、口笛を吹く。 … ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
波野井さん、こんばんは。
この本は未読ですが、重松さんはいいですねぇ。
お話もわかりやすいし、できるだけ感性が柔らかなうちに、重松さんみたいな心の芯がとっても温かい人間臭い作品に触れるかどうかは、大袈裟に言って人生変わるくらいの影響があるんじゃないかと思ったりします。
僕らの世代はもっとシュールで絶望的なのがカッコよかった時代でしたからね、それで人生誤った気もします(笑)が、あの頃はまだ世の中に温かさが残っていたからこそ、それを切り捨てるのがかっこいいと思えたんですよね。時代がほんとにシュールで絶望的になってしまった今、逆にほんとに温かいものを子供たちは求めているように思います。
goldenblue
URL
2009/08/13 00:20
goldenblueさん!
おはようございます(^^)。
世の中には悪書もありますが、大人がお薦めの本をたくさん子どもたちに紹介して、小さいうちに本好きに…というのは、とてもよいことですよね(^^)。
私も、若い頃は、太宰や村上龍とか、カミュとか…そういう不条理系といいますか、シュールな感じのものを好んでいたのですが、最近はとにかくハッピー系が大好きです(^^)。
まあ、絶望的に悲しい話や、シュールなのも本の世界の中ならありですが(^^;)。
とにかく、よい本をたくさん子どもたちに紹介したいし、私も本からいろいろなエネルギーをもらいたいと思っています(^^)。
波野井露楠
2009/08/13 08:44
こんばんは♪TBありがとうございます。
この「くちぶえ番長」は未読なんですが、このレビューを拝見して、ぜひ読んでみようと思いました。
犬でも猫でも人間でも、何かを大切に思って愛してしまうと、苦しいことも増えますよねえ、確かに。でも、それってやっぱり幸せなことだと私も思います。
誰かを、何かを愛していないと、私はこの世界を美しいと思えないような気がして・・。重松さんの本、最近の新刊をチェックしそこねてたのですが、読んでみますね!!
ERI
2009/08/14 01:06
ERIさん!
おはようございます(^^)!
こちらこそ、
コメントありがとうございます(>v<)!
失うのが怖いから愛せない…って、滅茶苦茶ネガティヴですよね(^^;)。
昔に比べればかなり私もポジティヴになれてきました(笑)。
やっぱり、愛って偉大だし、大切なものですものね!
この作品…もともとは小学生対象なので、合わない人は合わないと思います(苦笑)。でも、ERIさんならきっと気に入ってくださると思います!!
マコトみたいに前向きに生きるって素敵なことだなあ…って真剣に思いました(^^)!!
波野井露楠
2009/08/16 09:00

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