「皆でお説教されましょう」 SON HOUSE/THE ORIGINAL DELTA BLUES  

 このGW中、毎晩寝る前に聴いているのが、サン・ハウス(デルタ・ブルースの神様。マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、ロバート・ジョンソンの師匠)のこの1965年の演奏。
 1965年ということは、1930年代(←1930年のチャーリー・パットンらとの歴史的な録音があるが、それ以外のこの頃の音源は残念ながら残っていない)、1940年代といったサン・ハウスの全盛期の演奏ではない。それなのに、この力強さは一体どういうことなのだろう。20年以上も行方知れずになっていた(1964年に発見される)なんてことは、微塵も感じさせないこの迫力!!

 「胸に突き刺さる演奏、歌」というのは、こういうものを言うのだと思う。
 若い頃は牧師だったこともあるサン・ハウス。その聖なる部分と俗なる部分の両方を歌うサン・ハウス。だからこそ、彼の演奏と歌は、こんなにも人間的で、こんなにも生々しいのだろう。

 叩きつけるようなカッティッングと多くのミュージシャンが憧れた情感たっぷりのスライドギター。そして、まさに「悪魔に魂を売り渡した」といってもおかしくない迫力のボーカル(特に、映画「ブルースブラザース2000」でも使われた4曲目の「John the Revelator」や7曲目の「Grinning in Your Face」では、手拍子とサン・ハウスの歌のみという演奏に圧倒される)。

 1940年代だとか1960年代だとかは、この際一切関係ありません。サン・ハウスに一度お説教されたいと思う人(彼のブルースは、別名「お説教ブルース」とも言われています(^^))は、是非、どの盤でもいいので聴いてみてください。
 一発で虜になること請け合いです(^^)。

試聴はこちら

<BLUES>
SON HOUSE/THE ORIGINAL DELTA BLUES (1965)
1.Death Letter
2.Pearline
3.Louise Mcghee
4.John the Revelator
5.Empire State Express
6.Preachin' Blues
7.Grinning in Your Face
8.Sundown
9.Levee Camp Moan
10.Pony Blues
11.Downhearted Blues
(※このCDは、「FATHER OF THE DELTA BLUES」としてリリースされた2枚組CDから、本来レコードとしてリリースされていた曲数に戻してリリースされたものです。1992年の発売時に10と11の2曲が追加されましたが、2曲とも録音は他の曲と同じ1965年のものです。ちなみに、オリジナルLP「DEATH LETTER」と本作ではジャケットが違っています。)
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       (↓こちらが、オリジナルLP盤のアルバムジャケットです。)
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この記事へのコメント

リュウ
2006年05月06日 20:41
今晩は!
T.B飛ばしましたよ!
今度是非、Liveも聴いてくださいね!
最高ですよ。(レコになってしまうかもしれませんが)
それでは!
波野井露楠
2006年05月06日 21:14
リュウさん。
はい(^^)!!
リュウさんお薦めのライブ盤、絶対聴きますね!!
TBありがとうございます(^^)。
Okada
2006年05月07日 00:35
こんばんは。
ぼくは「Pearline」が大好きなんです。あのスライド・ギターの響き、あの何とも言えない悲しげな歌声。今まで何度聴いた事か…。サン・ハウスは映像で観ても凄いですね。
古のフットボール
2006年05月07日 04:12
LP持ってたはずなんですが見つかりません。CDとジャケットのデザインが変わってませんか?
波野井露楠
2006年05月07日 09:24
Okadaさん。
おはようございます。
「Pearline」のスライドギター、まさに神業って感じですよね!!!聴く度に「まいった!!!」って気持ちになります(^^)。驚愕のスライドギターです(^^)!
波野井露楠
2006年05月07日 09:26
古のフットボールさん。
おっしゃる通りです!!
LPは題名も「デス・レター」で、ジャケットも違ってます。LPのことも記事に追加したので、よろしければもう一度読んでくださーい(^^;)。
ご指摘ありがとうございました(^^)!!
和登さん
2006年05月07日 09:36
おはよ~ございます\(~o~)/昨日はディランの自伝映画ばっちり見てきました!!内容が盛り沢山なのですが、彼が影響を受けたブルースマンやウッディーガスリー、マディーウォーターなど波野井さんが飛びつくヒストリーの数々です。メル彼君はバングラデシュコンサートを岩国市で見たんですって。都会で青春を過ごした和登がうらやましいらしい。若いディランの映像をスコセッシ監督がたくさん持ってることに感心してました(ディランがアコギからエレキに変えて観客に拒否される映像など若いディランはセクシーでチャーミングでした。
古のフットボール
2006年05月07日 11:55
あー、これですこれです! わざわざLP載せてもらってすみません。聴いてみたくなりましたねー。LP見つからなかったらCD買いますわ。
波野井露楠
2006年05月08日 00:38
私も、都会に住んでいる和登さんが羨ましいです(^^)。普段は「人混みは苦手」と思っていますが、映画やコンサート、CD探しや本探し、服探しなんかの時は、田舎じゃ駄目ですものねえ(^^;)。
ああ、せめて近くにタワーレコードがあったらなあ(^^;)。
私もボブ・ディランの映画見たいです!!!(心からの叫び)
波野井露楠
2006年05月08日 00:40
古のフットボールさん。
LPで持ってるなんてこと自体、私からしたら凄すぎて、思わず羨望のまなざしになってしまいます!!
LP見つかるといいですねえ…。。。

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