「意味のある先祖返り(^^)!」 ハノイ・ロックス/ストリート・ポエトリー

 今、世間では小泉チルドレン杉村太蔵議員の「先祖返りをするような選択しかできないようならば、政治家なんて誰でもできるじゃないか」という自身のブログでの発言が話題になっているようだが、その「先祖返り」をものすごく前向きな形(自分たちに意味のある形)で実行した人たちがいる。
 
 それは…。
 ハノイ・ロックスのメンバー達(正しくは、オリジナル・メンバーのマイケルとアンディの二人)である!

 悲劇の解散、それぞれの活動、そして再結成(リボーン)と、常に前向きな姿勢で進化を試みてきた彼らであるが、今回もその前向きな姿勢を貫き、素晴らしいアルバムを作り上げてくれた。
 しかも、デビュー当時のサウンドを思わせる、まさに「先祖返り」という手段を使って!

 
 絶対に埋まることはないと思われたマイケルとアンディ間にできていた溝が埋まり、「ハノイ・ロックス再結成(リボーン)!」のニュースを聞いたときは、あまりのうれしさに飛び上がってしまった。
 そして、サマーソニックでその姿を実際に見た時には、感激のあまり体中が震え、涙が出そうになった(実際には、涙がでた…苦笑)。
 新曲「ピープル・ライク・ミー」もノリノリのハード・ロックで最高にイカしていた(題名にはびっくりしたが。笑)!
 ただ…ふと冷静になった時、アメリカナイズされたLAメタル調のサウンドに、「なんとなくハノイの音とはちょっと違うな」という違和感を感じていた…というのも事実だった(最高にカッコよかったのですが…)。


 でも、今回のアルバムは違う。
 アルバムのあちこちから、とても懐かしい匂いがしてくるのだ。
 はっきり言うと、「ピープル・ライク・ミー」の様な滅茶苦茶パンチの利いた曲はない。しかし、ハノイ独特のロックン・ロールのソウルとサウンドがあるのである。

 1stシングルになった「ファッション」も、ダウンロード販売のみだった2ndシングルの「ディス・ワンズ・フォー・ロックンロール」も、アルバム・タイトル曲の「ストリート・ポエトリー」も、繰り返し聴いているうちにボディブローの様にじわじわと効いてくる(^^;)。
 「俺たちはHMバンドじゃない!R&Rバンドなんだ!(時には「パンクバンドなんだ」と言っていたこともあったが)」「ストーンズくらいにトラディショナルで、ドールズくらいにグラマラスで、ピストルズくらいエネルギッシュなバンドを作りたかった」という、マイケルとアンディの初心を嫌でも思い起こさせてくれる…そんな曲ばかりなのである。

 「再結成はうれしいけど、やっぱりハノイはオリジナルでなければ意味がない」と思っている生粋のハノイ・ファンの方もいると思う。
 でも、そんな人たちにこそ、このアルバムを聴いてもらいたい!
 後戻りではない、前向きで意味のある「先祖返り」を実現させた今現在のハノイ・ロックスの姿が感じられるはずだから(^^)!!


 おっと、熱くなったら語り口調が丁寧語ではなくなってしまった(笑)。


 最後に、「ロッキング・オン」10月号に掲載されていた、マイケル・モンローのインタビューと本作に対するディスク・レビューの一部を抜粋させてもらって、今日は終わりにしたいと思う。
 
-マイケル・モンロー・インタビューより-
「ブルージーでいて歌謡曲も顔マケのキラッキラのメロディー、タフなハード・ロック・サウンドとしなやかで甘いヴォーカル。ファンが待ち望んでいた、そして音を聴いたことがないキッズにも届くだろう、ハノイ節全開のアルバムが完成した。」(井上貴子)
「今のサウンドには、俺も誇りを持ってる。メンバー同士のケミストリーがいい方向に働いてるんだ。 …中略… だからドラムとギター2本とベースとヴォーカルっていう、バンドの基本構成に帰って、余計なオーヴァーダブは入れないようにしたんだ。できるだけシンプルで、ライヴ感に溢れたものにしたかったんだ。それぞれのパートが存分に持ち味を発揮できるよう、スペースを残しておくっていう。それが鍵になったね。でき上がりにはみんな超満足だよ!」(マイケル)

-ディスク・レビューより-
「アルバム3枚ですっかり『今』のバンドとして返り咲いてしまったハノイ。今の彼らのリミッター壊れたやりすぎロックンロールを笑う者は必ずロックンロールに笑われる。そんなアルバム。最高。」(高橋智樹)

「ストリート・ポエトリー」のライブ映像(オーディエンス・ショット)

「ファッション」のライブ映像

「パワー・オブ・パースエイション 」のライブ映像(オーディエンス・ショット)

「ファッション」のPV

試聴はこちら

<ROCK>
ハノイ・ロックス/ストリート・ポエトリー (2007)
1. ハイパーモバイル
2. ストリート・ポエトリー
3. ファッション(アルバム・ミックス)
4. ハイワイアード
5. パワー・オブ・パースエイション
6. ティーンエイジ・レヴォリューション
7. ワース・ユア・ウェイト・イン・ゴールド
8. トランセンデンタル・グルーヴ
9. ディス・ワンズ・フォー・ロックンロール
10. パワートリップ
11. ウォーキン・アウェイ
12. トゥーティン・スター
13. ファンブルフット・アンド・ビジー・ビー
-ボーナストラック-
14. セルフ・デストラクション・ブルース
15. ワールドシェイカー
画像

この記事へのコメント

2007年09月20日 22:30
こんばんは!
確かに"これだ!"というような曲が無いのかもしれませんね。俺には全部かっこよく聴こえて、だからそう感じるのかもとか思ったりもしますが(笑)ほんとに今からライヴが楽しみで仕方ないです(笑)
lizard king
2007年09月20日 22:52
>ストーンズくらいにトラディショナルで、ドールズくらいにグラマラスで、ピストルズくらいエネルギッシュなバンド…

いいですねぇ… まるで無敵じゃありませんか
僕はこのアルバム未聴ですが、ぜひ聴いてみたいと思います。
ジャケットで見る限り、グラマラスなルックスも健在!ってトコですね。
2007年09月22日 11:20
うん、そういう聴き方もあるなぁ。確かに自身らしさの追求って感じでハデさがない分シンプルにR&Rしてるからかな。これからどうなっていくのかもひとつの楽しみ♪
2007年09月24日 19:24
zepさん!
こんばんは!!
私も全部カッコよく聴こえます(^^)。
だって、こういうサウンドを待ってたのですから!
ライヴ参戦が決定しているんですね(^^)!
羨ましいです(><)!!!
2007年09月24日 19:28
lizard kingさん!
こんばんは!!
「ストーンズくらいにトラディショナルで…」ってやつ、いいでしょう(^^)?
凄く大好きなキャッチフレーズなんです!
カッコいいですよね(^^)。
この新作、本当に原点に戻ったという感じで、昔のハノイを知っている人には特にお薦めです!
ぜひ聴いてみてください(^^)/。
2007年09月24日 19:30
フレさん!
こんばんは!!
シンプル・イズ・ベスト!!ってところでしょうか(笑)。
ハノイ復活と言っても、期間限定かと思っていたので、こうやってパーマネントな形でやってくれていることにまず感激です(^^)!
ハノイ・ロックス!まだまだこれからも突っ走り続けてもらいたいだす!!!
2007年10月20日 20:33
波野井先生、お久しぶりです!
ハノイ、来日公演やりますね。
行きたかったけれど、仕事で無理でした。
なんか、ハノイには縁がない私です(>_<)

今はYOU TUBEのおかげで、貴重なインタビューとかも見られますね。
故郷フィンランドのテレビでフィンランド語で会話するマイクとアンディとか。
何言ってんだかさっぱりわかりませんが、新鮮です(笑)

2007年10月22日 20:15
ゆみさん。
こんばんは!!
私も、なんか行けなそうです(涙)。
しかもチケットないし(@@;)。
オークションで競り落とすという手もあるのですが、今年はどうも忙しくて思うようにライヴには行けないのです。
ああ、ハノイもデレク・トラックスも…行きたいライヴはたくさんあるのですが…。
私も、YouTubeで癒されるしかないようです(苦笑)。
フィンランド語のマイケル達は、本当に新鮮ですよね(^^)。
TB&コメント、ありがとうございました(^^)!
2009年01月10日 19:30
メタル雑誌Bによるとハノイは解散みたいですね。
やり尽くした結果の発展的解散だとか。。
2009年01月12日 00:10
友人Kさん!
こんばんは(^^)。
そうなんですよ…。残念ですが、彼らには「いい夢を見させてもらった」と言うか、「お疲れ様!」という気持ちでいっぱいです(^^)。
チケット2枚ゲットしました。どなたか一緒にいかがですか(笑)。Kさん、どうですか(^^)?

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