「高槻出身ローリーの歌う阪神淡路大震災」 すかんち/ダブル ダブル チョコレート 

 今日聴いていたのは、ローリー率いる日本のグラム・ロック・バンド、すかんちのラスト・オリジナル・アルバム「ダブル ダブル チョコレート」です。
 本作から正式メンバーになったスーパー・キーボーディスト小川文明をフィーチャーしての意欲作。「ダブル ダブル…」というアルバム・タイトル通り、2枚組のボリューム満点の作品です。

 相変わらず、ローリーのロックの大先輩達へのオマージュは溢れまくっていて、ZEP!パープル!フー!T.レックス!そして今回はマウンテンまで!!という、ロックマニアならニヤリとせずにはいられないアルバムになっています(笑)。
 また、歌詞は、ローリー自身の妄想の世界や自分への賛辞を歌ったものが多く、あまりにもくだらないので(失礼!笑)、そのため却って演奏そのものに集中して音を楽しむことができるというよさがあります(笑)。
 ただ、中には、日本情緒溢れた美しい日本語を駆使した歌詞や恋愛の時の心情を切なくストレートな言葉で表現した歌詞などもあり、そういった曲の場合は、逆にローリーの詩の世界に引き込まれてしまいます。

 そんな中、今日、特に心して聴いていたのが1枚目のラストの曲「ヘヴン」。これは大阪の高槻市出身のローリーが阪神淡路大震災の後、震災への思いが溢れ、夢中で作ったと言われている曲です。被災地と深く関わりのある人間が作っただけに説得力があり、悲しみや憤りのようなものがストレートに伝わってきます。
 どちらかと言うと「おバカ」なキャラクターとして見られがちなローリーですし、実際、このアルバムにも「おバカ」な歌詞の曲がたくさんあります。しかし、それらは、一見ナルシストだけれども実は「コンプレックスの塊」「シャイな性格」であるローリーの裏返しの姿なのです。
 時折見せるローリーの真面目な本当の人間性を感じることができる、すかんちとしての集大成。
 洋楽好きの人にこそ聴いてもらいたい…すかんちはそんなバンドです。



HEAVEN  作詞・作曲:ローリー寺西 編曲:SCANCH

教えてよHeaven 伝えてよHeaven
どうしたらそこへ行けるのですか?
突然のことで無理かもしれないけれど

お願いだHeaven 約束してよHeaven
大切な人を守って下さい
突然のことで無理かもしれないけれど

階段を上って行けばいいのかい
その前に 瓦礫の山をどけてくれ オー マイジーザス
目の前の河を渡ればいいのかい? 教えてくれよジーザス

お願いだHeaven 約束してよHeaven
僕のギターも連れていってよ 
突然のことで無理かもしれないけれど

沢山の仲間がそこに居るはず
永遠に終わらない歌を奏でよう オー マイジーザス
目の前の河を渡ればいいのかい? 教えてくれよジーザス 




「ペチカ」(ローリーお得意の学園妄想もの!笑)


「ロビタ」(手塚治虫のマンガがモチーフになっています。)


「ミスターユニヴァース」(こちらもローリーの妄想もの!誰も止められません。笑)


「レターマン」(これまた、ある意味妄想もの(^^;)。しかし、妙に甘酸っぱいのは何故?笑)


「もしも毎日がクリスマスだったら」(本作には入っていませんが、こちらもどうぞ!)


試聴はこちら

<J-ROCK・POP>
すかんち/ダブル ダブル チョコレート (1995)
- DISC1 -
1. マインソング
2. ミラクルデイズ
3. ペチカ
4. ママは最高
5. 君を好きになった
6. プレゼント
7. 石見銀山ねずみとり
8. 女の娘の気持ちはわからない
9. グッバイルビーチューズデイ
10. ヘヴン

- DISC2 -
1. ハッピー・ウェディング
2. ロビタ
3. ミスターユニヴァース
4. レターマン
5. アンラッキーマン
6. フランス組曲2番“エア”~人形の部屋
7. セラピスト
8. 必殺のハードラヴ
9. ボヘミアの美談
10. 涅槃で待たないで
11. ロックンロールスター
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